2012/10/16

imac (Early 2008) HDDの換装 その2












以前に書いたimac (Early 2008) HDDの換装が結構読まれているみたいなので新たに記事を書きました。

今回は実際に分解の手順の写真を大量に撮影しましたので、それを掲載しながら順を追って分解手順を書きたいと思います。

僕のimacはすでにHDDを500GBから2TBへ換装済みですので中の清掃のために分解しました。通常では清掃のために分解することはおすすめできません。リスクがある作業ですので分解してまで清掃する必要ないでしょう。

まず僕のimacの仕様ですが、


モデルナンバー A1225
iMac Early 2008 24インチ 3.06GHz Intel Core 2 Duo
メモリ 2GB
HDD    2TB
OS X    10.68



になります。





まずどれだけ汚れていたかを写真にてご覧ください。(以下画像はクリックで拡大できます)

































お恥ずかしい限りです。




次に必要な道具を見てみましょう。




必要な道具


  • T6のトルクスドライバー
  • T8のトルクスドライバー
  • 吸盤 (吸い付けばいいので家にあるのでOK)

まずこれらは必ず必要です。今回、僕は掃除のために分解しましたが、ハードディスクドライブ(HDD)を交換する場合はもちろん交換用のHDDが必要になります。


次に掃除用道具ですが、

  • 掃除機
  • 綿棒
  • メガネふき(織目の細かい柔らかい布)
  • ホコリを払うほうき
  • エアダスター(僕は使用してませんでしたがあると便利。基板の下の詰まったホコリを出すとき等)




   




では早速作業に入ります。

第一には作業場所を確保します。モニターを剥がしたりするため2㎡ぐらいのスペースが必要です。そして動いても傷がつかないように柔らかい生地の布の上でやりましょう。僕は例のごとくベッドの上での作業です。





まず手順を確認できるものを用意。
例えば、スマートフォンやipad。なければ解説されているページをプリントアウトしておく。

次にimac本体に接続されているLANなりUSBなりFireWireなりをすべて取り外す。
そして電源ケーブルを背から引っこ抜く。そして30分ほどクールダウンさせる必要があります。

クールダウンさせている間に外の大まかなホコリをとってしまいましょう。





電源ケーブル上のファンは掃除機が入りにくいため綿棒を駆使しながら吸い取る。
 

本体底辺は掃除機でなぞればキレイにホコリが吸い取れます。


 メモリカバーを外しておきます。これがついていると本体のシャーシをひっぺがす時に引っかかり破損する恐れがあるからです。







クールダウンしたらモニターを仰向けに寝かせてアクリルカバーをひっぺがします。



吸盤を貼付ける。


上に引っ張る。磁石で軽くくっついているだけなので簡単に外せます。
(このために吸盤を買うのも無駄なので家にあるものを利用でOK。無い場合は100圴で買いましょう。ドライバーやペン先で引っ掛けるのは厳禁です。傷がつきます)


作業中に倒したり踏んだりして傷がつかないように作業場から離して置いておきます。


次にシャーシをとめてある12本のネジを外します。使うドライバーはT8のトルクスドライバーです。


僕のimacではネジが三種類でした。













特に分ける必要もないのですが皿に分けてみました。










ネジを外し終えたら本体の枠にハマっているシャーシをひっぺがします。
まずここが神経を使う第一ポイントです。

重要なのは、まず上部(カメラがある辺)から引きはがします。この時に絶対に力を入れずに、コネクターを引きちぎらない様に、じわじわ剥がします。




この時にコネクターの結合を解いてもいいですが、必ず両手を使って端と端を持ってコネクターの腹を押しながら分離しましょう。この全体の作業の中で神経を使わなくてはならないのは、コネクターをはずす時と液晶モニターを引き離す時、或いははめる時が一番重要です。




上部からはずす。反対にはめる時は下部からはめます。




コネクターは慎重にはずしましょう。

ケーブルを引きちぎったり、コネクター部を破損してしまうともうどうしようもありません。たしかアップルでもどこでも修理を受けてくれないでしょうか?







粉状のホコリがへばりついてます。ちなみに喫煙者です。




同じく踏んだりして傷つけないように遠くへ置いときます。

基板の部分がどれくらい汚れているか見てみましょう。








お恥ずかしい限りです。






次に二カ所コネクターを外して、液晶モニターを引き離すわけですがその前に大雑把にホコリを除去します。(モニターを話した後に、丁寧に掃除します)




綿棒を使う場合は基板の部品に触れないように丁寧に綿棒を回して絡め取ります。




次に乗っかってるホコリを振り払います。



或いは掃除機で吸い取ります。




ある程度ホコリを除去した後に2つのコネクターを外します。



 まず1つめのコネクターを外します。場所は右側下段のファンの隣に位置します。


同じコネクタが2つ横に並んでいますが、その内の右のコネクターを外します。

外す時は、片方の手の指で両脇をつまみ、もう片方の手の指先(爪)で抑えながら引き抜きます。慎重に行って下さい。







次のコネクターは左側の基板の上にあります。
両脇がT6のネジで留っていますので、まずその2つを外してからテープを引っぱりコネクタを抜きます。






T6のトルクスドライバーはこの時だけの出番です。
わざわざ買うのも惜しいですが、ないとコネクターが外せずモニターを引き剥がせません。








テープ部分を持ち、じわじわ力を入れながらゆっくり抜く。

次に、液晶モニターがT8のネジで左右4つずつ、合わせて8つ留っています。これが最後のネジ外し作業です。







ネジの種類はT6が1種類、T8が4種類の長さがあります。

さてネジを外し終えたら、ついに御開帳の時間です。

液晶パネルがハマっている感じで収まっているので引き離す様に液晶パネル下を持ちじわじわ剥がしていきます。

以前リンクで紹介した分解を指南しているサイトのimacと使用が違い僕のimacの液晶モニターの電源コネクターは1つだけでした。

そのコネクターは左に位置し、テープの中に覆われています。
このような状況だったのでわざわざ危険を冒してコネクターを外すことはせず、クッションと枕を積み上げて、そこへ立てかけながら作業を続けることにしました。

皆さんのと仕様が違う可能性があります。その場合は以前にも紹介しましたが、以下のサイトを参考にしてください。

液晶の電源コネクター以外は同じです。


http://ascii.jp/elem/000/000/137/137605/index-2.html
http://ishwt.net/blog/2010/03/05/how-to-replace-hdd-imac-early-2008/
http://ishwt.net/blog/tag/hdd/






 じわじわ下から持ち上げていきます。


僕のimacの仕様は1つの電源コネクターでつながっていました。




わざわざ外す必要がなかったので、枕を置いてしばし縦になってもらうことにしました。



こんな感じです。


その電源コネクター。立てかける場合はコネクターのケーブルがピンと張らない様に余裕を持たせるようにしましょう。ぶち切れたらそこで試合終了です。

さてここまで来たら楽勝です。

HDDを換装する人は、まずHDDを交換しましょう。掃除はその後です。
僕はもう換装済みですので掃除だけを行いました。



上段真ん中に位置するのがHDD。右がディスクドライブ、左がロジックボード?


 こいつがこないだ去年換装したHDD。原発事故真っただ中の3月末の出来事でした。



僕が池袋のビックカメラ パソコン館で買って取り付けたのがコレ。
買った当時、8,000円ちょっとでした。

アマゾンのレビューにはすぐに壊れたというレビューが載っていましたが、僕はその後まったく問題なく、スムースに動作しております。

交換後に2,3回OSを再インストールをしたりしていますが(壊れたわけではなくメンテナンスです。年に1回ぐらい行っています)まったく以上はありません。








交換済みなので取り外しませんが、簡単に解説します。

HDDディスクは装着用の台の上に装着されています。まずその台ごと外す作業を行います。

まずHDDの表面にテープでちょこんと張り付いている温度センサーを外します。
つぎにHDDにつながっている2つのコネクターをはずします。(電源コネクタとSATA)
これは簡単に外れます。

この次がヒヤリとするかもの作業。台上部の取手を上にあげて台を外します。グッと力をいれれば外れます。






ちなみにお隣のロジックボード?は錆みたいな、夏場に塩を噴いたTシャツみたいになっていました。何故でしょうか?






丁寧に掃除を行います。引っかかっているホコリは綿棒で慎重に絡めとり掃除機で吸い取ります。下部の基板の下がホコリが溜まりやすいようです。

ファンの内部は綿棒で軽く撫でるようにしてあまりこだわらないようにしましょう。ちょっとでも軸がずれてどこかに接触するようになったら、常に異音が発生してしまいます。


ほうきで全体を撫でて、掃除機を全体にかけたら後は組み上げです。














まず立てかけていた液晶モニターを慎重にハメます。ネジ穴がしっかり重なっていますか?

次にはずしてあったコネクター2つを元通りの場所に差し込みます。



T6のネジ留めも忘れずしっかりと。ネジは小さいのでポロッと落ちやすいので注意。
基板隙間に入ったりして大変でした。

そして、掃除しておいた液晶パネルを囲むシャーシをはめ込みます。
下部(リンゴマーク側)からはめ込みます。






内臓カメラ&マイクのコネクタも忘れずに接続。



コードがはみ出ない様にしっかり中へ収納する。



液晶パネルに着いたホコリや触れてしまってついた指紋をほうきとレンズふきでキレイにします。






そして最後に保護のためのアクリル板をはめます。(磁石でくっつくだけです)





アクリル板もふきふき。内側はあまり汚れていませんので拭かない方がいいかもしれません。拭く事によって逆に拭きムラがつく恐れがあるからです。拭く場合はかならずレンズふき等でムラを取り去りましょう。



ふきふき。



そして電源ケーブル等をつなぎ電源ボタンを押す。
緊張の一瞬です。

ジャーンと音が鳴りリンゴが出現すればガッツポーズ。何も出なければ膝から崩れ落ちる。といった緊張の一瞬ですが、手順をしっかり踏んで丁寧にやれば問題ありません。そこまでデリケートな代物でもありませんから。

参考になるかはわかりませんが、自己責任でお願いします。
不器用な僕でもできましたので誰でもできるはずです。

がんばってください!!!